AIや自動化を取り入れたいと思っても、最初に何を決めればよいか迷うことは少なくありません。いきなり大きなシステムを選ぶよりも、日々繰り返している作業を一つ選び、現状を正確に把握することから始めます。
ここでは、転記・集計・報告のような反復作業を対象に、最初の5日で確認したいことを順番にまとめます。特定の製品や導入成果を前提にせず、自社の業務に合った改善の土台をつくるための考え方です。
1日目:迷っている作業を一つに絞る
「毎日の作業が大変」という状態のままでは、改善対象を選びにくくなります。まずは、同じ手順を繰り返している作業を一つだけ取り上げ、誰が、いつ、どの情報を使っているかを書き出します。
選ぶときは、作業時間の長さだけでなく、確認や差し戻しが起きやすい箇所にも目を向けます。担当者の経験だけで支えられている判断がないかも、この段階で確認します。
2日目:入力から完了までの流れを見える化する
作業の始まりから終わりまでを、できるだけ具体的に並べます。メールを開く、表に転記する、別のファイルを確認する、内容を報告する、といった粒度で十分です。
ファイル名、入力項目、使用しているツールも添えると、後から「どこで情報が重複しているか」「どの確認が必要か」を見つけやすくなります。
3日目:判断と例外を分けて考える
業務改善で重要なのは、通常の流れだけではありません。「この条件なら確認する」「数字が合わないときは差し戻す」といった判断や例外を整理します。
判断の基準が文章で説明できる場合と、担当者の経験に依存している場合を分けておくと、AIや自動化に任せられる範囲と、人が確認すべき範囲を検討しやすくなります。
- そのまま定型処理として実行できる部分
- 確認すれば判断できる部分
- 人の承認や例外対応が必要な部分
4日目:完成の条件を決める
「終わった」と判断できる状態を、先に決めます。たとえば、報告に必要な項目が揃っている、転記漏れを確認できる、担当者が次の作業に進める、といった条件です。
完成の条件が曖昧なままでは、改善後に何を確認すればよいかも曖昧になります。作業の目的と、関係者が受け取るべき結果を結びつけておきます。
5日目:小さな確認を繰り返せる形にする
最初の改善では、一部の作業・一部の担当者・一部の期間に絞って確認します。想定どおりに進まなかった場合も、どの手順で止まったかを残せれば、次の改善につなげられます。
一度に大きく変えるのではなく、確認結果をもとに調整を重ねることで、業務に合った運用へ近づけていきます。
進める前に確認しておきたいこと
- 対象にする作業の目的と完了条件
- 現在使っているファイル、入力項目、確認手順
- 例外が起きる場面と、人が判断する条件
- 小さく確認を始められる範囲
AI業務改善を、具体的な業務から整理したい方へ
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